脱SEして文筆家になった人

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脱SEして文筆家になった人

四ツ葉真生(よつば まお)の過去ログ。twitter共に不定期更新。

私のふるさと

03執筆-2012a 03執筆

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Self Review

所属同人指定のテーマ作品。

どうしても題材的に書くことに乗り気になれないものだった。

そのため、反感を買いそうな部分がややあるが、それを包み込むように、ラストに文調の転換を意識した。

いかに慣れないテーマを書くか。どうしてもそこは難しい。

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私のふるさと

故郷(ふるさと)――改めてこの文字を見ると、なんだか随分と重たい言葉に感じる。

生まれた街・育った街は、誰しもが持っている。でも、それらが故郷と呼ぶにふさわしいかと問われると、僕には少し疑問だ。

地域に対する帰属意識というものが、元々僕にはあまり無い。もっと大きな話で言えば、国というもの自体にも、愛国心などは抱いていない。単に偶然、そこで生まれ育ったにすぎないからだ。

これは多分、同じ日本で暮らす人々にはもとより、欧米人にとっては非常識極まりない考え方だろう。

だが自分の中で故郷というものは、そのとき毎に変化していくものだと捉えている。

興味があり行きたい街、訪れたことがあって思い出深い街、それらに思いを馳せ、僕の定義上の故郷は日々変わる。

僕には大きな目標がある。日本、いや、世界一周だ。おそらく誰もが一度は夢見て、多くの人々が妥協して諦めてきたであろう夢。

それをやり遂げるまで、僕は故郷を作る気にはなれない。

もしかしたら今後訪れる場所の中で、未だかつて無いとてつもない愛着を感じ、定住してしまう位の街があるかもしれないではないか。

まだ見ぬ街や国がたくさんあり余っているのに、故郷を一つに決めてしまうなんて実にもったいない。

行ってみて損した、期待外れだと感じる所もあるだろう。だがいつかきっと、こここそが僕の街だ、故郷だ、と思える場所に出会えるかもしれない。出会えると信じている。

その夢を叶えるために必要なのは……やっぱりお金だ。

ああ、宝くじは今回も当たらない。

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