ブログを展開するホストとして、老舗から新興までなんだかんだ3大レンタルサーバ的な地位を確立している3社。
それぞれが高速化技術を活用していて、安定性のみならず速度も売りにしているし、ネット上での評判も上々だが、実際のところはどうなのか。
今回の実験は、静的サイトジェネレーターのHugoでビルドしたWebサイトで比較した。
まぁ実際ワードプレスなどのPHPプログラムによる動的ページじゃないと真の価値が測れない気がするが、静的ページこそこれからの至高だと思うので。
速度等のスコアを表示するために使ったのは、Google謹製の以下ツール。
・A:PageSpeed Insights
https://pagespeed.web.dev/
・B:Test My Site (Think with Google)
https://www.thinkwithgoogle.com/feature/testmysite/
・C:LightHouse (Chrome拡張機能)
https://chrome.google.com/webstore/detail/lighthouse/blipmdconlkpinefehnmjammfjpmpbjk
使用テーマはclarity。なお当然だがどれも同じ内容のサイトをそれぞれにデプロイ。
アクセス時間は平日昼間。各サーバの設定はデフォルトとした。ではその結果。
ConoHa WING (コノハウィング)
A:パフォーマンス99、スピードインデックス1.4秒
B:ページ速度2.5秒
C:スコア100、スピード1.1秒
なぜかTest My Siteの結果がふるわない。それ以外は良好。
Xserver (エックスサーバー)
A:パフォーマンス99、スピードインデックス1.7秒
B:ページ速度2.1秒
C:スコア100、スピード1.4秒
やはりTest My Siteは別基準な様子。それ以外はconoha wingと同等。
mixhost (ミックスホスト)
A:パフォーマンス100、スピードインデックス1.1秒
B:ページ速度2.3秒
C:スコア99、スピード1.4秒
少なくともPageSpeed Insightsは最速。ただしLightHouseではなぜかスコアが落ちる。
参考:はてなブログ
内容は同じものの、テーマ諸々は全く違うので単純比較には適さないが参考に。
それなりにシンプルで軽量なBrooklynを、バリバリにjquery等でカスタマイズした状態のブログ。
スコア低すぎわろりーぬ。もはや他のテストをする意味はないだろう。
まとめ
全体として、HeadlessChromeが使用されているツールAおよびCと、4Gモバイル環境をエミュレートしてるっぽいツールBでは差が出る形に。
だが純粋に速度だけで各平均を取ると、
1位 mixhost
2位 ConoHa WING
3位 Xserver
という結果。ただし、体感的には全然変わらない、というか違いが分からない。
ちなみに話だが、3000行超えのhtaccessファイルをconoha wingに配置したところ、スピードインデックスは5秒強になった。
とはいえ実際にアクセスしてみると、最初の読み込みにやや引っかかりがあるだけで、本当に5秒はかからずそれほど気にはならない。
というわけで3社のどれがいいかは完全に誤差のレベルだと思うが、個人的には管理画面はシンプルなエックスサーバーが好み。
conoha wingのUIはモダンでコノハちゃんモードもあるが全体的に動作が重く、mixhostのcPanelはわりと直感的ではあるがどうしてもクセがある。
また、GitHub Actionsで自動ビルド&デプロイしている関係上、Hugo環境の当ブログはrsyncが必須なわけだが、mixhostでは無駄に時間がかかるという謎現象発生。
※せいぜい通常では2分以内に終わるものが、なぜか20分というロングタイム。とにかく謎。
ということで、現状では安定的なエックスサーバーを選択。
それにしても、はてなブログよ。長年愛用しているけれど、さすがにどうにかならんか。