四方山話シリーズ。
掲題の通りなんだが、一体なぜ「アニメソング」は一瞬パッと聞いただけで「アニソン感」が伝わってくるのだろうか?今回その理由を考えてみた。
歌詞によって伝わる説
これはある意味でその通りだと思う。
例えば昔の特撮やロボットアニメほど顕著になるが、その主題歌となるものには大きな特徴があったわけだ。
つまり分かりやすい例でいえば、必ず歌詞の中に「主人公の名前」であったりとか、「必殺技の名称」が当然に組み込まれていたりする。
往年の名作「マジンガーZ」や「ガッチャマン」などはまさにそれだ。
とはいえ今回の場合は、むしろそういった「特定のキーワード」に由来することなく「アニソン感」を醸し出している理由を知りたい。
歌い手によって伝わる説
これは大いに関係すると思う。
例えば水木一郎氏が歌っていたら全部アニソンに聞こえるし、影山ヒロノブ氏が歌っていたらもうそれは全てドラゴンボールだ。
そしてそんなアニソンを得意とするアーティスト集団「JAM Project」が歌っていたら、なんだか分からないがどんな曲でも兎に角熱いアニソンに聞こえてしまう。
これは個々の独特の声質や歌唱法もあるのだとは思うが、いわゆる刷り込みによるイメージも大きい要因だろう。
一世を風靡した小松未歩さんの歌声は聞けば、それはやはり名探偵コナンを連想するし、一方で今でこそイメージを払拭しつつあるものの倉木麻衣さんがドンピシャの世代にとっては、今でも名探偵コナンの主題歌の人という印象がある。
だがやはり今回の場合、そういった特徴的な歌手の歌声を聞く前、むしろ前奏の段階ですら「これ、アニソンだな」と思う理由を知りたいわけだ。
作曲している人がすごい説
おそらく結論はこれだ。
ただし、いわゆる「アニソンぽさ」を出すにあたって、音楽的に一体どういったテクニックや技法があるのか詳しくは分からない。
しかしきっと使用される楽器や音色に関しても「アニソンぽく」するためにお決まりの物があるのだろう。
例えば「演歌」(狭義での歌謡曲含め)のジャンルにおいても、歌詞を聞く前から、歌手の歌声を聞く前から、「あ、これ演歌だ」と分かる定番のサウンド(フレーズ)があるわけだ。
とはいえ決して個々のアニソンに明確な共通点があるわけではないので、真相自体は謎だ。先入観や思い出補正などの要素も決して無視はできない。
だが一方で、アニソン作曲家たちは自らの作る曲が、世間や大衆にとって「アニソン」として受け入れられるように意識して作っているのもまた確かだろう。
結論として、要はやっぱクリエイターってすげぇ、ってことなわけだ。