ある日、某イオンさんの食品売り場で会計に向かおうかって思って、ふとレジ前付近で視線を落としたわけよ。
そしたら、ここ最近やたらと見慣れた「あのお方」を発見。
なんとあの「アマビエ」様がおせんべいとして降臨ww 当時のイラストをそのままに(っていうか著作権フリーみたいなもんかw)印刷されたお煎餅。
売り切れ御免!ってことで、おそらく沢山商品があったんであろうワゴンの中にもう残り少ない状態。
ちなみに作ったのは、三州総本舗っていう埼玉のクレヨンしんちゃんでお馴染み春日部市の製菓会社さんみたいだね。
そもそもアマビエ様といえば
昨今のコロナ禍に揺れるTwitterのほんの1ツイートのバズを発端に、突如としてネットの世界に舞い降りたアマビエチャレンジやアマビエ祭り。
原作(と言っていいのか?w)のどことなくゆるーい絵のタッチも受けて、海外にもブームは波及、インスタなどその他のSNS上でも目にしたことがある人は少なくないはず。
様々なクリエイターさんや絵師さんによって、デフォルメ化されて今や説明不要な魅力的なキャラクターなわけだけど。
アニメ版のゲゲゲの鬼太郎でもかなりポップなキャラとして描かれていたね。(水木しげる先生の点描画とは完全なる別物)
元々のアマビエさまは商品POPにも書かれている通り、
江戸時代に海中から現れ、豊作とその後の疫病を予言したとされる妖怪(神サマ?)の一種。
「私の姿を描き写した絵を人々に早々に見せよ」と言って海に帰っていったそうで。
このことから、「海彦/尼彦/天彦(アマビコ)」「件(クダン/クダベ)」「白澤/白沢(ハクタク)」「神社姫(ジンジャヒメ)」といった予言&厄除け四天王に名を連ねるアマビコの亜種(誤記)と考えられているね。
とはいえ、これまたtwitter上のクトゥルフ神話クラスタなどでは、
「そもそもこの予言獣、自分の絵を見せれば"疫病が収まる"とはひとことも言ってなくね?...ってことは何か別の、裏の意図を感じるんだぜ...」(意訳)っていう見方もあってw
それなんてインスマスの邪神&眷属っていう。ちなみに私もそういったうがった陰謀論を考えちゃう方だけど、この際こまけぇことはいいんだよってことでw
なお、こういった予言獣を含めた妖怪やらのことにちょっと興味がある方は、アマビエ考察の第一人者でもある民俗学者・湯本 豪一先生の著作でもどうぞ。
白砂糖のかかったおせんべい
ってことで、ようやく本題。お煎餅といってもどうやら甘い味付けのようで、
要は、某三幸製菓さんの雪の宿みたいな感じなのかな。っていうか高いんだか安いんだか分からない1枚130円(税抜き)という絶妙な価格設定w
完全に信仰心が試されている感がMAXだけど、まぁ今や縁起物みたいなもんだからねぇ。
間違ってもコストやら原価なんて考えちゃダメだぞ!それはおみくじやお賽銭で損得を計算するのと同じく無粋で野暮な行為だw
というわけで早速、試食用、保存用としてなんとなーく2枚購入。
しかしまぁ改めて見ても、ゆるい原画よねw
設定上は、くちばしがあってひし形の目で、髪が長く、三本のヒレ(足)で、光るウロコに覆われた半魚人、ってもう完全にモンスターなわけで。
おそらく画力によっては、いくらでもおどろおどろしくなるところを、なぜか愛されるキャラクターに変化していったのはネット時代ならではの不思議な話w
さて、パッケージ裏面も見ておこうか。
原材料はうるち米に、砂糖や卵白など、こういった白くて甘いおせんべいではよくあるタイプ。
1枚当たりのカロリーは83kcalってことで2枚食べれば、ちょっとしたオニギリを食べたようなもんだね。
ではいざ、実食、、、
といきたいところだったんだけど。。ゴメン、も、もったいなくて食べられないっ。
っていうか明らかにアマビエ様を割って食すことになるわけで、なんだか呪いバチが当たりそうで気が引けてww
というわけでせめて賞味期限が切れるまでは、食べずにそのまま我が家の厄除守りとしてでも飾っておこうかなとw
ちなみに後日改めて某イオンさんに行ったときには既に売り切れていたけれど、もしご興味あるかたは、一家に1枚、ぜひ探してゲットしてみよう。
なお、青森の海翁堂(南部庵)さんでもアマビエせんべいが販売されていて、こちらは小麦で作った駄菓子のようなソフトせんべいになってるよ。
このように、各社がこのコロナ禍に打ち勝つために様々な商品展開がされているようなので、各地各分野の色んなアマビエグッズを探してみると面白いよね。