もうかれこれ10年ほど前に発売された化石のようなノートPCをWin10にアプデしつつ未だに愛用しているわけだけど。
しかしほぼデータ未整理なせいで容量は常に切迫中。最近はクラウドのオンラインストレージなんかも活用しているけれど、やっぱり手元に一時的なバックアップも置いておきたいよねと思う今日この頃。
というわけで今回は、信頼と安定のトランセンド製のフラッシュメモリで、安価に購入できる大容量SDカードやUSBメモリーの転送速度を比較してみる。
、、なーんて言いつつつも、どう考えてもPCがボトルネックなので無惨なベンチマーク結果は当然目に見えているのだけどw
- Amazonさんで手頃なものをゲット
- まずはUSBメモリ128GBから
- 続いてSDXCの64GB
- microSD128GBが到着
- 参考に他社製もベンチ
- 参考にCheck Flash
- こぼれ話のブルースクリーン
- 当たり前の結論
Amazonさんで手頃なものをゲット
いやしかし、最近はほんとフラッシュメモリが安くなったよねぇ。32GBどころか平気で64GBだの128GBだの、果ては256GB以上もラインナップされていて。
さらにトランセンドも一昔前は新興メーカーの一つにすぎなかったのに、今や定番中の定番だし時代は変わったもんだw
ちなみに以前は永久保証をうたっていたけれど、昨今は各社どこもせいぜい数年程度の補償に。(トランセンドSDなら5年とか?)
まぁそもそも話、フラッシュメモリ自体が大事なデータをずっと保存する媒体としてはどうなの?って思うし、安価なものは大抵「TLC」なので。※もし信頼性を第一にするなら、MLCやSLCを選ぼうね。
さて今回は、そんなTLCタイプでSDカード、USBメモリ、マイクロSDの3つを購入してみたよ。
なお昨今のネット通販等々ではいわゆる「容量偽装」問題もあるので、以下ではそれも同時にチェックしてみる。
まずはUSBメモリ128GBから
先にSDカードとUSBメモリが到着。アマゾン限定のいわゆるフラストレーションフリーパッケージ。
型番としてはSDXCがTS64GSDC300S。またUSBメモリがTS128GJF790ってことでこれはジェットフラッシュシリーズだね。
んでこちらはUSB3.1 Gen1ってことでまぁざっくり言えば3.0と同じ。速度仕様に違いが出てくるのは、Gen2やUSB3.2、そしてさらに次世代のUSB4.0のお話。
昨今主流かつ人気のスライド式のキャップレスタイプ。見た目は単なるUSB3.0。もちろん2.0にも下位互換。
Transcend USBメモリ 128GB USB 3.1 スライド式 ブラック TS128GJF790KBE 【Amazon.co.jp限定パッケージ】
- 出版社/メーカー: トランセンドジャパン
- 発売日: 2019/03/04
- メディア: Personal Computers
- この商品を含むブログを見る
容量チェック
某フリマやオークションサイトでも一時期問題になった例のアレ。
ギガクラスの大容量メモリにプロパティ上は見えて、さらに問題無く書き込み出来てるように見えているにもかからわらず、
いざ読み込んでみるとエラー連発で実際ギガどころかメガクラスしかないやんけ!っていう詐欺的な某中華製の粗悪なフラッシュメモリのこと。
まぁ今回購入したものはAmazon在庫かつAmazon直販なので、問題無さそうに見えるけど念のためチェック。
容量偽装をPCでチェックできるフリーツールとしてはCheck FlashとH2testwがあるけれど、機能的な差異はあるものの今回は簡易的なモノでいいので、比較的速度が速い後者をチョイス。
んで結果はこちら。
こちらのツールの動作は単純で容量いっぱいまで書き込んで、それを後程読み込んでベリファイ。結果としてはエラーなしってことで容量偽装も無しって結果。
※もはや常識的な話だけど念のため→ここでは約115GBまでのチェックになっているけれど、この製品仕様128GBとの容量差異は1024MB計算か1000MB計算かの違いなので、これを見て偽装だー!とならないようにw
ただし読み書き速度が既に表示されているけれど、USB3.1規格にもかかわらず2.0接続なので不穏な数字がw
ベンチマーク
HDDやSDD限らず、この辺の簡単な速度チェックにはCrystalDiskMark一択。
シーケンシャルリード/ライトが30M/20Mとかw ランダムも比例して低っくいw まぁこれでも体感的に不自由はないけれどね。
普通にUSB3.0で接続してれば、100M/50Mくらいは平気で出るはずなんだが、性能が良いメモリでも2.0でいかに頭打ちになっているかが分かるw
続いてSDXCの64GB
通常サイズのSDカードって最近はカメラ関係でしか使わなくなった感があるよねぇ。スマホも今や完全にマイクロSDだし。そういえばガラケーではミニSD規格もあったなぁ(遠い目
こちらはUHS-I(CLASS10)のU3ってことで、最低でも転送速度は30MB/s保証。
さらにV30ってことでいわゆるビデオスピードクラスも明記されているので、4Kや頑張れば8K録画もできまっせという製品。
Transcend SDカード 64GB UHS-I U3 V30 対応 Class10 (最大転送速度95MB/s) 5年保証 TS64GSDC300S-E【Amazon.co.jp限定】
- 出版社/メーカー: トランセンドジャパン
- 発売日: 2018/10/05
- メディア: Personal Computers
- この商品を含むブログを見る
容量チェック
念のため再びH2testwテストしてみる。するとまずこんな表示が。
Attention:Testing onlyなんちゃら~ってことで、要はテストする容量が61114MBなのに実際は61115MBあるでこれ!ちゃんとチェックしたいんやったらフォーマットし直してな!っていう表示。
しかしまぁ、すでにこの手の新品はfat32やらexfatでフォーマットされているわけで、むしろsdカードの仕様上1MBの差ぐらい出たところでチェック支障ないレベルと思ってここはスルー。さて結果は。
うん、容量には問題ナッシング。先ほどのUSBメモリとは違ってメッセージ先頭にWarningが出てるけど、これは先述の設計上の容量の差のことなので無問題。
ただし、、化石のようなポンコツPC備え付けのカードスロットを使っているせいか、早くもリードライトの数値に不穏な結果がw
ベンチマーク
同じく使用したのはCrystalDiskMark。
シーケンシャル20M/14Mとか低すぎて笑うw もはや偽物を疑うレベル。これ一応メーカー説明上は90M/30Mくらいは出てもおかしくない製品なんだよ。
しかしまさかカードリーダーの差がこれほどまでボトルネックになるとは。おそるべしw
まぁトランセンド製のSDカードは、耐水性や耐X線、耐衝撃性、静電気や動作温度など、とりあえずデイリーユースで問題無さそうなタフな仕様になっているのがせめてもの救いか。
microSD128GBが到着
もはや実験を続けることの意味に絶望しながらも、遅れてAmazonさんから同じくFFPにてマイクロSDが到着。
型番としてはTS128GUSD300S。仕様上は一応昨今流行りの3D NAND。なので通常のTLCよりは多少耐久性があるものの、まぁそもそもTLCなので過度な期待はNG。
一応大容量SDカードではMLCを明記しているものもあるけれど、やっぱりお値段はそれなりにする。
Transcend SDXCカード 64GB MLC NAND 採用 UHS-I Class10 (最大転送速度95MB/s) TS64GSDC500S-E【Amazon.co.jp限定】
- 出版社/メーカー: トランセンドジャパン
- 発売日: 2018/08/20
- メディア: Personal Computers
- この商品を含むブログを見る
さてこちらはケースと共に、当然のようにマイクロSD用のアダプターも付属。
個人的にはトランセンドのアダプターはわりと装着してる感がサクッとしっかりしているので好き。
んでこちらのスピードクラスは先ほどと同じくU3かつV30なんだけど、アプリケーションパフォーマンスクラスがA1。いわゆるスマホアプリなどの読み書き性能もそれなりに高速なこと明記されている製品。
ただしトランセンドのこのシリーズでは、V30やA1対応は128GB以上にならないと付いていなくて、64GB以下では表記されていないので注意。
容量チェック
一時期流行った容量偽装はマイクロSD界隈で一世を風靡(?)していたので、当然こちらもテストしてみる。
同じくワーニングは出るものの、エラーなしで正常。ただし、、やっぱりというかもはや当然に、リードライトに恐ろしい数字がw
ベンチマーク
結果は目に見えているような気もするけれど、CrystalDiskMarkが三たび登場。
お、おそろしい数値!まぁ同じカードスロットなのでこの結果になるのは自明なんだがw 体感上は若干遅いよなぁ?っていう程度なんだけどさ。
でもこれも先ほどと同様シーケンシャル90M/30Mは出てもおかしくなくて、安価なわりに高速なSDXCのはずなんだよw
参考に他社製もベンチ
一応今回のトランセンド3製品がすべて「ハズレをひいた」という結果もなくはないんじゃないか?という到底あり得ない可能性をつぶすために、手持ちの他社製品でもベンチマークしてみた。
こちらはHIDISCというメーカー?のSDHC16GBのスピードクラスU1。
うん、もはやほぼ変わらんと思えるレべル。驚きもせず、ある意味すがすがしい。
ライトが遅いのは使い倒しているせいか、あるいはそもそもの性能差なのか、ただいずれにしても数値の違いは誤差の範囲かなと。
続いてフラッシュメモリでは定番のシリコンパワー。SDHC32GB。そして今や逆にめずらしいclass4。
なにこのシーケンシャルライトw 遅すぎるw いくらポンコツなカードスロットでもさすがにそもそも低速なスピードクラスはこうも違いが出るようだ。
よかった、いくら化石のようなSDカードリーダーでもそのくらいの差は認識できる性能はあるんだねw
参考にCheck Flash
今回は容量チェックでH2testwを使っていたけど、Check Flashの方がよりきめ細やかな設定が出来るし多機能。特にフラシュメモリ関連で便利なのは「完全消去」、容量めい一杯まで無意味なデータ等を書き込むっていうアレ。
最近はSDカードの写真や動画に限らず色んなデータを保存することも多いと思うんで、廃棄なり譲渡なりするときには便利だよね。
それこそ先ほどのライトが低速な32GBのSDHCに対してやったので、それなりに時間かかったけど、これで容量をFFデータで全部埋めたことに。
まぁ素人レベルだったらここから復元は難しいでしょってことで、それなりに安心してポイできる。
こぼれ話のブルースクリーン
今までの画面から自明な通りWindowsのPCを使用しているわけだけど、Win10になってから久々にSTOPエラーに遭遇w
発生タイミングとしては、デフォで付いているSDカードスロットにカードを抜き差ししているとなぜか高確率でブルースクリーンになるわけよ。
必ずってわけでもないけれど、ドライバは最新(っていうか古い筐体なので今更もう更新も無い)だし、何かと競合しているのか?っていう。
ただ単に差し込んだ時にもなるし、なんだったら「安全な取り外し」をやってから取り外しても起こったことがある。
停止コードはPAGE FAULT IN NONPAGED AREA。ってことでまぁ原因は色々推察できるものの、そりゃ相性的にこんなことも起こるよねっていう。最新OSを10年以上前のPCに積んでるんだものw
当たり前の結論
というわけで、USBメモリやmicroSDの性能を存分に引き出したいのなら、PCやデバイスは新しいものを用意しようというお話。
結局、USB3.0はUSB2.0に繋いだところで何ら違いなんて出るはずがない、SDカードリーダー/ライターはきちんとしたものを使おう、っていうごくごく当然のことが分かったw
せっかくのフラッシュメモリが宝の持ち腐れというか、私のように謎のブルースクリーンまで頻発するというひどい結果が待ち受けているのでw
もし新しいSDカードを検討しているなら、同時にきちんとしたカードリーダーも購入することをお薦めするよ。