よつまお

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【子供の声】保育園は公害かも、という認識は必要か?【騒音】

以前から叫ばれている待機児童問題、そして俗にいう例の日本タヒね問題で大々的に表立って取り沙汰された保育園の話。

 

つい先日、非常に興味深い保育園が取り上げられた。静かすぎる、とまで表現され海外からの取材もある「こどものもり」だ。

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まぁ静かな子供ってのもそれはそれで、、とも思うわけだが、この騒音という観点に関しても、今まで待機児童問題において抑圧されていた内なる声が表面化したので、擁護する流れが非常に多かったし、私も当然に、至極当然に保育園が明確に必要なのは勿論、というのがかねてからの立場。

 

だけれども、、って話。

 

実際騒音ってどんなもの?

掲題の保育園限定のことに限らず、周囲に子供がいる環境というのはその五月蠅さであるとか、危なっかしさとかでどうにも忌避する、というのが大方の反対意見だ。

 

ちなみに私が暮らすのは、周辺に保育園・幼稚園、小学校、中学校などが数多く密接している住宅地である。

子育て家庭にとって、あるいは当の学校に通う子供にとっては、10数年もの間簡便で安心な通学が行えるのだから、これほど好立地な場所はなかなか無いであろう。

 

そういった学校が住宅地からに近くにあるのは当然土地の価値を押し上げる一つの要素であって、皆にとってもプラスなこと。

実際、子供たちの声なんぞは、周波数的に耳にはビンビン響くときもあれど、デシベル的には大したことないのは、様々なデータから分かること。

そして通行の妨げになるってのも、その通学・帰宅のコアタイムは初めから分かっているのだから、何ら不便さも感じない。譲り合いはお互い様である。

 

しかし、だ。

 

当然にデメリットも…

私がこの土地で暮らしていて、最も苦痛を感じ、ひどく滅入る期間がある。

それはもう今10月現在ほとんどピークは過ぎ去ってしまったが、所謂運動会・体育祭の季節だ。

 

なんだ、たかだか1日イベントじゃん。と思うのは甘い。

先述のように、学校が周辺に数多くあるのだ。そしてそれらは各校で時期を微妙にずらして行われる。そして当然開催日は土日祝日いずれかだ。

 

誰しも思い出にあるだろうが、それは朝9時前から午後3時過ぎまで続き、そして父兄たちも当然こぞって集まり周辺は賑わう。はたから見れば微笑ましい光景と取れなくもない。

 

だが、不快指数が決して低くないこの季節において、練習の時期も含めれば、

文字通り朝から晩まで、毎日のように1か月~2か月もの間、PTAや教師の爆音アナウンスや種目のBGMが掻き鳴らされる。

 

そしてそれは住宅地だからこそ、反響でとてもとても大きく聞こえる。たまったもんじゃないのである。

さらに運動会・体育祭当日の昼食時または終了後の下校時、周辺の飲食店やスーパーは、日常からは想像絶する倍率の主婦たちの井戸端会議や子供たちの遊戯場と化している。もちろん店舗側は売上アップで嬉しい悲鳴であろうが。。

 

影響は誰もが共有している

誤解を怖れずあえていえば、まさしくまごうことなき公害である。これがもし夜勤の人だったとしたら睡眠不足で生活に影響が出ることもあるだろうし、いつもの欲しいものが買えない・店に入れない、ということが普段ここを生活圏としている人に起こりうる。

 

もちろん私は初めからそういった土地である、と理解と覚悟をして住み始めている側であるが、住んでから周辺に施設が立てられてしまった場合ではまた違った感情になるのだろう。

 

子供は皆無邪気で天使。それが多くの世論であろうと思う。だからこそ、天使たる子供が関わること、というのは時に絶大な威力を発揮し、それだけ周囲に大きな影響を与えうることである。

 

ゆえに、社会全体が皆真剣に対策を取ったり熟慮に熟慮を重ねた上で、保育園その他諸々の設備を作らなければ、周辺住人に内心虐げられているまま場所だけ設置しても、天使も保護者も可哀そうではないか。

 

子供を作る作らない、あるいは産むか産まないか、に関しては皆本能に従わず、冷静に経済状況などを見て検討しているのだから、誕生した後の環境整備に関してもまるで無批判無配慮に行われていい、とは決して思えない。

 

でも皆賛成、は絶対無理

と、考えてはみたけれど、そもそも私が最も心地よい居住空間になりえると想定し定義しているのは、ゲーテッドコミュニティであって、それこそ年代別で住む地域・場所を住み分けるのが最も効率良いと思うんだけどね。

きっと近い将来、この国のいくつかの地域は少なからずそれを目指すことになるんだと予想する。

 

様々な利害関係がかみ合って、しかも少子高齢化社会絶賛真っ只中で、真逆の子供というファクターの問題が穏便に皆の理解が得られる、なんてことはもはや幻想である、と断言せざるを得ないんだが。果たしてどうなることか。