よつまお

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【危険神話シリーズ】あの家庭の常備薬-正露丸は劇薬の毒なんだってさ。ふーん(棒)

healthpress.jp

昔から危険論が付きまといやすいとはいえ。。いやー、いまやあらゆる製薬会社が販売している正露丸さまへ真正面からケンカ売ってますなぁww 基本的に幼少からお腹のバランスを崩しやすい私にとっては、こんな記事が無批判に信じられてしまって、万が一販売停止になったら死活問題ですわw

 

というかまずね、だいぶ煽った記事タイトルだけど「百害あって一利なし」は言い過ぎだねってのは自明なこと。一利もないなら、もうそれって薬って呼べませんからw

 

えーとそもそもすごい誤解を招くなぁって思うところ。

"正露丸の主成分は木タールから製造されるクレオソート(中略)クレオソートは、解毒剤がない劇薬"

 

、、、

 

へー、、、ねぇちなみに劇薬、もっと平たく言って無数にある毒物においてきちんと解毒剤が存在するのは全体の何%なんですかね?w

というか、ヘビの毒にはワクチンがー、みたいな話じゃないんだよね。全種の毒物において、無効化できる解毒剤がそれぞれ存在するのなら、もうそれらって毒物と言えないことと同じじゃんよw

 

しかしまぁ昔はよくあった消毒薬のクレゾールとかと混同されて危険だと言われていたりした時期もあったね。もちろん工業用クレオソートとも別。化学において、成分がほとんど同じなら全部同義だー!なんて言わないでしょ?

例えば炭なら全部どこも同じ。煙草チップと桜チップは同じ。そんなこと言ったら燻製愛好者の私が怒りますよw

 

まーイメージの悪いことが多いけど、フェノール化合物って結構様々な分野で有益かつ必須なものだったりするんだけどなぁ。

記事中でもクレオソートが腸の蠕動運動や水分吸収を調節して、下痢に効果があることは認めているし。でも以前言われていた殺菌効果は腸内においては眉唾だったというのは、近年の研究で明らかになったものだね。

 

成分としては昔から人間は身近に使ってきたものだし、歴史も長いんだけどねぇ。でも古くから伝わる=それが必ずしも良いものとは限らない、という論理はよくわかるけどね。

 

さて引用。

"添付文書は、服用の注意を下記のように記載する。

①劇薬成分が含まれているので,用法用量を必ず守る。
②5才未満は禁忌。
③小児には喉につかえないように注意し、保護者の指導監督で服用する。
④効能以外の目的には絶対に使用しない。
⑤水または白湯で服用する。
⑥他の止瀉剤との併用は絶対しない。"

 

なんだか行数割いてすごく大事なことなように書いてあるけど、この程度の注意書きはどんな薬にだってたいてい書いてあるんですけど? 説明書なんてどうせみんなきちんと読まないタイプなんでしょw

 

そして注目すべきはその後。

"ただ、「皮膚に付着したらせっけん及び湯を使ってよく洗ってください」とあるが、皮膚に付着してはいけない薬を内服するリスクの記載は一切ない。"

 

それ例えば歯磨き粉程度でさえ目に入ったら洗ってね、って書いてあるし異常があったら医者に行けと書いてあるよね?

でもそれをみんな口に入れて歯を磨いてるんですけど?ww 歯磨き粉だって皮膚につけっぱなしにしておいたら、不快でそれこそかゆくなっちゃったりしますがww

 

というかクレオソート独特の、というか正露丸のあの匂いを皮膚につけたままにしておきたい?黒い色も付いちゃうし。それをよく洗ってくださいってわざわざ書いてくれるなんてすごく良心的だと思うんだけどw

 

さて冗談はさておき、別になんかそれをさも危険なことのように特筆する必要性があるのかって話なわけ。危険だという結論があって、それに沿った書き方にわざとしているんだろうけどね。

 

記事中でその次は自殺例や透析例、効きが悪いと増量する可能性が、、などなど書いているけど、それどんな薬にも言えるよね?って話。んでもって、

"正露丸の1日の最大常用量(成人)は9粒。動物実験の結果によれば、成人の中毒量は1日の最大常用量の約2~4倍(18〜36粒)と推定される。"

 

はい、出ました。動物実験。そして人間換算での推定。それをリスクの一つとして挙げているのはわかるが、では他の薬はどうなる?あるいは果たして人間においてその推定は本当に正しいのか。

もうさ、こんにゃくゼリーが危険だって言ってるのと同じでさ。正露丸発売以後、日本全体の年間正露丸消費量と、それに対する正露丸がトリガーとなった事件・事故の件数を挙げて比較してみてよって話。それこそ推定でいいからw

 

んでもって次に薬剤師へのアンケート結果。

"たとえば、2001年1月、養護教諭と学校薬剤師宛にアンケート調査を実施したところ、約25%の学校が常備していたことが分かった。日本学校薬剤師会に 対しては、学校薬剤師の正露丸への関与についての要望書も提出。一方、学校薬剤師の78.0%は「特に指名・希望がない場合は正露丸を奨めていない」、 52.2%は「指名・希望がある場合でも他の下痢止めを奨める場合がある」、87.1%は「自らも正露丸を服用していない」ことが分かった。"

 

そこのどこに使用しない理由が書かれてるのかしら? このアンケートにおいて、「Why?」という部分は省いちゃだめでしょ。

というか安易に止瀉薬を服用して下痢止めてしまうのはよくないって言われてるのはウソですかね。手軽で安価な正露丸をも使用しない姿勢って、むしろ逆にすごく健全じゃないの?w

 

この理由の一端がおよそ推定できるのはさらに、後段。

"わずか2倍量を超えただけで中毒量に当たる医薬品である点、簡単に入手し服用ができ点を考えると、極めて危険だと感じる。これまであまり大きな問題が起こっていないのは、あの独特の匂いや味覚が、服用量を増やしてしまう行為につながりにくいからだけではないか"

中略して、

"私自身は、あの独特な匂いはクレゾールから来るものでだと気がついたことや、平成8年に青森のある公園で起こった事件――ネコ除けのために撒かれたクレ ゾールのため、幼児たちが皮膚やけどや意識混濁を起こしたという事件の記憶が鮮明に焼き付いているので、正露丸の服用はすすめてはいない。"

 

なんだかもう、、、うん「それってあなたの感想ですよね?」

少なくとも最も科学的姿勢に裏付けられた対応が求められる、医療関係従事者さまがこうやってイメージで語るわけでしょ?

 

危険論ってもはや話半分で聞いた方がいいっていう、良い例ですねぇみなさん。

逆にもっと真剣に正露丸の代表的メーカーである大幸薬品さまの話を聞いた方がいいよ、うん。