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Self Review
中学生向けの学校課題で、税の作文というものが存在すると知った際、大人の私だったらどう書くか、ということをイメージして挑戦したもの。
なかなかにキレイにまとめられたのでは無いかと思う。
しかし、実際の現代中学生の文章はどうか分からないが、やや優等生すぎ、虚構っぽさがにじみ出てしまっているようにも感じる。
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未来への架け橋
私は税金というものを改めて考えたとき、最初はただ漠然とマイナスのイメージしかわきませんでした。私の好きなCDや雑誌を買うときにいつも必ず払っている消費税が無くなれば、もっと安い値段で好きなものがたくさん買えるのにと思っていました。
しかし、物心ついたときから消費税はあるものなので、払うことを不思議にも思わず、深く考えたこともありませんでした。ただ、周りの大人たちの意見は違いました。
「また消費税が上がるから大変だよ」
では、税金や消費税は本当に安ければ安いほど、無ければ無いほどいいものなのだろうか。そんな疑問をふと思いました。そこで私はできるだけ中立な視点で、私たちにとって一番身近な消費税について考えてみました。
消費税――誰もが何か物を買うときに必ず支払っている税金です。ということはつまり、お金持ちでも貧乏でも、老若男女問わず、公平に負担しているものだということです。
現在の日本では多くの問題を抱えています。少子高齢化、医療費、失業、震災復興。国の借金が何百兆円……なんていうニュースもよく耳にします。これらの改善のために、当然多くのお金が必要となってきています。それらを補うために、皆が均等に払うことができる消費税が必要なのだなと思いました。
もし税金が無かったら……お年寄りの年金は無くなり、医療費も自己負担で、失業したら食べ物を買うお金も無く、震災にあった土地は野放しになる……もしそんな国だったとしたら私たちは学ぶこともできず、日々を満足に生きていくことはできなくなります。
まして結婚や子供をもつことなんて出来なくなり、さらに少子高齢化でもっとお金が必要になる、という悪循環になるでしょう。この流れは誰かが止めなければいけません。昨年震災がおき、そこから力強く立ち直ろうと現代を生きている私たちだからこそです。
私たちが払った税金は必ず誰かの役にたち、後々に巡り回って必ず自分たちの元へ返ってくるものです。私がいま、中学校に通えているのは、いまの大人たちが払ってくれた税金のおかげなのだと思います。
皆がきちんと税金を払って、必要な部分に使いながら、誰もが幸せに暮らせる国にしていく。そのために税金というものがあるのだと思いました。
私たちの手で、明るい未来を切り開いていくために。税金というものは次世代への橋渡しになっている。今までなんとなく嫌だなと思っていたものも、少し見方を変えるだけでとても素敵なものに思えてきました。
私もいずれ大人になります。そのときに、税金は必要なものなんだよ、払わなきゃだめなんだよ、と自信を持って説明できるような、そんな大人になるために、これからも学び続けていきたいと思います。