時は冬、12月。この年の瀬も迫った時期になると、街中ではあの謎フレーズを耳にすることが多くなる。毎年毎年、耳にこびりついて離れることがない。
「デモンストの年のクリスマスの日~」、そうあの有名なクリスマスソング「赤鼻のトナカイ」のワンフレーズだ。
幼少の頃から私は、この「デモンスト」とは一体何なのか?そのミステリーに挑みつつも、いつの間にか年が明けては忘れて、を繰り返していた。
この魔のループの中に囚われながらも、周りの誰一人としてこの「デモンスト」という言葉の不思議さを口に語ることはしない。皆自然と聞き、そして歌っているのである。
もはやズンドコベロンチョの世界である。
しかし時は来た。インターネットがこれほどまでに大きく発達した今日こそ、今日だからこそ。
グーグル様による検索をフルに駆使して、あの歌に込められた暗号めいた単語「でもんすとのとし」の真相を解読してみようと思う。
- 何らかのゲームのアイテム説
- 何らかの建造物や地名説
- 何らかのストライキ説
- 単語自体が何らかの略語説
- そもそも「デモンストノトシ」か?
- しかし元は英語の歌のはずだ
- ここで日本語歌詞を見直してみる
- 一人空耳アワー(オチ)
何らかのゲームのアイテム説
例えば某ドラクエなどでは、デーモンスピアというものがあったりするわけだ。
つまり、デーモン→デモン○○で「悪魔の○○」といった感じの意味になるのだろう。
ただグーグル様ではそのようなゲームアイテムやキャラクターを見つけることはできなかった。
謎は深まる。。
何らかの建造物や地名説
これまた某ドラクエなどでは、デモンズタワーという塔の名称が存在する。
つまり、デーモンが住まう○○やデーモンを模した○○といった感じで、街や地名なども考えられるだろう。
ただ、やはりグーグル様ではそういった名称の場所や構造物を見つけることはできなかった。
謎はさらに深まる。。
何らかのストライキ説
そう、前項まででは「デモン」つまり悪魔の~という所まで迫ることが出来た。
問題は「スト」という単語の意味である。
これをごくごく単純に解釈すれば、英単語のストライキの略語であると考えることができるだろう。
であれば、デモンストを直訳すると「悪魔のストライキ」となる。
これは聖書や何らかの神話内にそういったイベントが存在するのだろうか。
ただ残念ながら、グーグル様をもってしてもデモンストという名のストライキを見つけることはできなかった。
謎は未だに深淵の底にあるままだ。。
単語自体が何らかの略語説
ふとある考えが浮かんだ。
今までデモンストというものは、デモン+ストという2つの単語の合成だと思っていたわけだが、むしろデモンストという言葉そのものが存在するのではないか。
この響きから単純に連想するのは、英単語の「デモンストレーション」の略語ではないかという可能性だ。
ただそもそもそういった略し方は全く聞いたことがないが。
デモンストレーションとは?
ここでデモンストレーションの意味を検索してみると、
①勢力・技能・性能などをことさらに示すこと。また、そのための行動や実演。
②⇒ デモ
③スポーツ大会などで、正式種目以外に行われる競技。公開演技。また、スキーなどでの模範滑走。
とある。(出典:大辞林)
デモンストの年(歳)とは?
上記の「デモンストレーション」の意味を踏まえて、デモンストの後に続く歌詞「の年」(あるいは「の歳」)を含めて考えてみる。
これらを直訳すれば、実演の年(歳)、デモの年(歳)、競技の年(歳)といった感じになる。
一見これだけを見ると意味が通る気がするが、ここでさらに問題なのは、さらにその後に続く歌詞「クリスマスの日~」である。
つまり何らかの実演、デモ、競技があった年(歳)のクリスマスの日というわけである。
一体この日にどんなことが起きていたというのか。特定できるものだろうか。
あえて付言するが、あれは童謡の一つなはずである。
わざわざ何が起きた日なのか調べなければ分からないほどに、この単語を歌詞に込めた意図は何なのか。
謎の究明はまだまだ終わらない。。
デモンストの「都市」ではないか?
ここでふと疑念が浮かぶ。
今まで、クリスマスの日~と続くからには「とし」という言葉は、時期を表す「年」あるいは、年齢を表す「歳」だと勝手に思っていた。
しかし仮にデモンストの「都市」だとしても、いやむしろその方が意味が通じやすいではないか。これは暗号を作りたもうた者による、ある種のフェイクである。
そうであるとすれば意味としては、実演の都市、デモの都市、競技の都市ということになる。そういった都市におけるクリスマスの日、と歌っているのである。
だいぶ謎の真相に迫ってきたような気がする。。
そもそも「デモンストノトシ」か?
実はこの可能性もあり得るわけだ。私は今まで「デモンスト」+「の」+「とし」、という3つの言葉にそれぞれを分解して理解しようとしていた。
だがそもそも「でもんすとのとし」というこの8文字そのものが、何らかの意味をなす1単語なのではないかという話だ。
ただこう考えてしまうと、グーグル様をもってしてもこの単語自体の意味が完全に謎のベールにつつまれてしまい、ますます歌詞の意味が通じなくなってしまう。
やはり謎解きにおいては、まず1つの方向性に絞るべきか。。
しかし元は英語の歌のはずだ
そう、これはある意味で盲点だった。あの「赤鼻のトナカイ」は英語の原曲「Rudolph, the red-nosed reindeer」が存在するわけだ。
つまりあれは所詮、和訳歌詞なわけである。最初から原曲のフレーズを調べてみればよかったではないか。
すると、デモンストに相当するリズムに載せられた部分の本来の歌詞は、
All of the other reindeer used to laugh and call him names.
となる。これを直訳すれば、「他のトナカイはみんな笑って彼の名前を呼んでいた」だ。
もちろん童謡として、歌詞の和訳の際はアレンジされているだろうし、決して原曲のこの部分にデモンストが該当するとは限らない。
しかし真の問題は、原曲の英語の歌詞をどこをどう読んでも、デモンストの年/歳/都市に相当するような文脈が発見できないのである。
ではなぜ本邦の翻訳者は、子供や親子が主に歌う楽曲に対し、「デモンスト」などという謎の単語を埋め込んだのであろうか。
ここにきて、謎解きは振り出しである。。
ここで日本語歌詞を見直してみる
実は今まで私は、あの名曲とされる「赤鼻のトナカイ」の歌詞カードを一切見たことが無かったのだ。
それはそうだ、私の頭の中には、あの曲を聞くたびに「デモンストって?」という疑問符しか浮かばなかったのである。
眼前の未知の謎に対して、どうして歌詞をまず見てみようなどと冷静でいられようか。
ここで再びグーグル様の登場だ。そして初めて歌詞の該当部分を見てみると、、
でもその年のクリスマスの日
ん?「でもその年」......
えーーーー!!あれ?「デモンストの年」じゃないの?wwwww
一人空耳アワー(オチ)
というわけで上記の出来事は、そのむかし私が20歳を過ぎた頃に実際に起こったことを、多少メガ盛りにしつつ、忠実に再現したものである。
いやしかし、聞こえないもんは聞こえないって「でもその年」には。
今だって実際に試聴してみても「デモンストの年」だもん。
どなたか同じ勘違い&聞き間違いをしていた人いないっすかねぇ?ってことで、試しにグーグル様でちょいと検索してみると、、
「デモンストの年のクリスマスの日サンタのおじさんは言いました」
と、ずっと勘違いしておりました
引用:https://oshino-little-blue-ridinghood.at.webry.info/200911/article_12.html
この広大なインターネッツの中で、たった一人しか見つからないっ、、だとっ?!
さらに巨大SNS、ツイッターの深い電子の海の中でも、
「でもその年」⇒「デモンストのとし♫」と思って歌っていた
引用:https://twitter.com/daigoikisen/status/1073886630241460224
そんな馬鹿なっ、twitter内でさえ、これまたたったの一人だと言うのかっ!?
おいおい、カマトトぶるなよみんな。実はもっといるでしょ?「デモンストの年」って思って歌っていた人。もう正直に出てきてもいいんだよ?