さて、大方の予想通り、無事(?)ひとつの番組キャスターから降板する運びとなったみたいだね。まースポンサー様の面目上、当然の流れのようにも感じてしまうんだけどもね。
個人的な心情としては、決して今まで長谷川豊氏の印象自体は嫌いじゃなかったので、ネットってやっぱこえぇよwと思ったりもする。
まぁこれに便乗して、氏をクズだとかタヒねとか言いはじめちゃうと、大局的に見れば同じ穴の狢に過ぎないから避けたいんだけどねぇ。。あまりにも叩いて追い詰めすぎるとわりとあっけなく人なんてものは脆いので、本当にタヒんでしまいまっせ。そしたらメシウマかね?この上なく後味悪いと思うんだが。
テレビ大阪『ニュースリアル』降板を受けて : 長谷川豊 公式ブログ 『本気論 本音論』
それにしても、、だ。氏の話の展開があまりにもドイヒーかつその後グダグダだったのは自明としても、ちょっと冷静に事を濾過ないし希釈して考えてみたい。
- 結局、何が一番まずかったの?
- んで、記事内容については?
- タイトルの煽り方が問題じゃね?
- じゃあ本当に言いたかったことは?
- 切り捨て以外に何が出来る?
- いざ、世代間対立だ!?
- まぁんなことやってられんので。。
結局、何が一番まずかったの?
問題の記事を見て最初からずっと思ってたんだけども、これってだいたい
BLOGOSのチェック体制が馬で鹿だった
から余計に無駄に拡散した話だと思うんだけどどうなのよ?
いや、そもそもBLOGOS編集部自身が認めてることだからね、これww いつものようにブログ内でだけひっそり煽ってりゃまだよかったわけよ。んなこと書いてるブロガーはごまんといるわけで。
というかですよ、掲題の通り、
倖田來未の「35歳超えると羊水が腐る」
と同じ感覚が何だかしてならないんだよねぇ。
両者とも、少なくともしゃべりなんかを一つの武器としている以上、言い回し自体が激しくアホだったのは不適切すぎたのは言うまでもないとして、それをチェックしなかったのは当時、倖田來未で言えばラジオ番組スタッフの責任でしょ。
おもしれー話とか、独自の視点とかをユーザサイドは常に求めているくせに、肝心の編集側が機能してなかったら、一体どうやって自由に発言しろと?萎縮するに決まってんじゃん。
まーこれは倖田來未擁護として当時ダウンタウンの松本人志氏なんかも指摘していたことだよね。まぁ当たり前に羊水は腐るもんじゃないとしても、高齢での妊娠は難しく、出産自体リスキーなのは皆承知の通り。要は言い方や表現の問題。
んで、記事内容については?
話を戻して、これを長谷川氏の言い訳に主張に当てはめると、
- 内容を読めば、所謂自業自得な人工透析患者に対してのみ言っている。
- ブログ内では大抵いつも記事タイトルは煽ってる。TVのしゃべりは普通。
- 脳内妄想じゃなくて、独自に医師達からの取材等を経た結果の言論。
- ※あくまで個人ブログでの言論です。
1→○ まぁわからんでもない。見出しだけで判断するのはネット文化の悪習。
2→○ まぁわかる。ネットは虚像の投影。所詮そんなもんよね。
3→○ 一応ソースある分、立派ってことで。医師業界でも意見は割れるんでしょ。
4→× いやいやいやww とはいえ顔も名前も売れてるんだから、公人レベルじゃね?
というわけで、少なくとも倖田來未よりは十分きちんとしてるんじゃねーの?って話。一応腐ってもジャーナリストなわけで、言ってる内容には同意できる部分だってあるもの。至極当然にすべて間違ってると否定している人は少ないだろう。
ただし、上記の4の部分をあまりにも気にしなさ過ぎた。言い換えれば、炎上という名のバズに魅了され過ぎたせいで、失敗した。単にそれだけ。
タイトルの煽り方が問題じゃね?
もっといえばね、極論、全人工透析患者タヒね、いやむしろ全人類滅びろと長谷川氏が仮に思っていたとしても、それは心の中は自由。私なんて常に人類滅亡しろと思ってる。
まぁでもそれは公に言うのは当然はばかられる人が多いし、口にするのは時にあまりにも大きいリスク。そしてさらには、口に出すにしたって言い方ってものがある。
火の玉ストレートな豪速球でタヒねというのは簡単だし、それが最もセンセーショナルな話題にもなり得る。しかし、その表面上の言葉の印象を通り越して、真の内容や裏の意味まで見てくれる人は少ないのは予想の範疇なはず。
せいぜいタヒねばいいのに(願望)、程度に留めておけばよかったものを、やりすぎたのは長谷川氏の失態。
とはいってもそんな邪悪な思いを内心に秘めながら、上っ面だけ小奇麗な言葉だけ扱ってる人間が果たして真に信頼できるか、っていわれるとそれはまた別問題。
じゃあ本当に言いたかったことは?
少なくとも記事中で最も主張したかった点は、社会福祉費用の増大に関してでしょ。
いや、はっきりいってこの人工透析を含めた医療費の問題って、イコール経済の問題だからね。
限られたカネ、明日自分に降り注ぐかもしれない貧困、こんなポイズンな世の中で、一体どの口で人工透析患者全員救おう、と言えるのか?と。はっきり言えばそれは偽善ともいえる理想論に過ぎないからね。そこを指摘しているに過ぎなくて、本意でタヒねって話ではないんだろうにね。
とはいえありもしねぇネットの善意なんてもんを信じすぎた。
なぜなら、モノの値段が下がってうれしー(はぁと)って常日頃思う人が多数で、そしてそれが当たり前だと思って育っちゃった人が沢山いる社会だからね。なんだったら無料で全てが賄える、それが常識。とすら思ってんじゃねーかな。
人は自分に利があることを常に追求する。でも自分が得してるってことは文字通り単なるラッキーであって、限られたパイの中では、逆にどこかの誰かが損をしてるかもしれないのにねぇ。
自分の目に見えない誰かが損をしても関係ない、と思える心の醜悪さって誰しも否定は出来ないでしょう?
まぁでも不可視な貧困によるナマポ問題は皆で叩いても、明確に病人というカテゴリを責めるのは良心の呵責ってもんがあるんだろうね、大衆には。
そんなダブルスタンダードが常な世の中だからこそ余計に、眼前の弱者を一刀両断切り捨てろ!と見える言論はあまりにも皆には刺激的かつ乱暴に聞こえすぎて、ド下手過ぎた。
切り捨て以外に何が出来る?
ただ、ここで明確に長谷川氏が間違っているのは、切り捨て、なんて策はそもそも姥捨て山じゃあるまいし、策とは呼べないし、それは近代国家としてあり得ねーだろと。みんなのラッキーをできるだけ増やせるパレート効率を目指さないと。
弱者のための新古典派経済学 第3回 田中秀臣 上念司 塚本ひかり 【チャンネルくらら】 - YouTube
いや、極端な話、自業自得だろうが自己責任だろうが、弱者たち含め皆全員、国の制度や誰かのカネにフリーライドするようになったら、それはこの国が亡びる時なんだから、どうだっていいわけだ。
朝までニコニコ生激論 テーマ『ベーシック・インカム(キリッ』vol.5 by nicolive 政治/動画 - ニコニコ動画
(ベーシックインカム 激論 堀江貴文 東浩紀 他 2 - YouTube)
いざ、世代間対立だ!?
とはいえ間違いなく、この社会基盤が作られたのは、現在の高齢者たちの手によってで、逆説的にその責任だって高齢者側にあるとも言えるだろう。
そして当たり前のように高齢者は不健康になりやすいから、社会福祉のコストは掛かる。いずれ私も平均余命まで寿命があるとすれば、避けられない道だね。
だからといっても、利益を享受するだけしておいて、下の若者世代は苦労が足らん、根性が足らん、なんてだけ言って過ごしてていいわけがないっしょ。
私は一応まだギリギリ若者の定義の範疇に入るらしいので、老害タヒねばいいのに、なんて常に思ってるが、それを公の場で言えるはずもない。
世代間対立良くないよね(キラキラッ)みんな仲良く(キラキラッ)って、理想は十分理解できるけれど、実際問題、やっぱ老害タヒねばいいのに、と思うことは変わらんわけよ。
結局誰もがこれは悩み続けることなのかもしれないけれど、本音と建前をどれだけクレバーに使い分けて、自らにとってより良いモノを手に入れ、より過ごしやすい環境を実現できるかって話なんだよね。
弱者にも強者にも、若者にも高齢者にも、それぞれの利害と、同時に言い分があるわけよ。
それを上手く機能させるには、それこそ有能な政治家はじめ仲介者たちがいた方がよく回るであろうし、そしてその実現を後押しする強固な経済も必須。
タイトルで煽ってバズったところで、焼け石に水すぎてしょうがねーと思えるくらい、途方もない長く険しい数多の尽力が必要ってわけだよ。
まぁんなことやってられんので。。
まぁぶっちゃけ、私は大衆なんてものを全く信じてないし、そもそも人間という生き物が嫌いな仙水忍みたいなもんなので、ひっそりとゲーテッドコミュニティの隅っこにでも暮らしたいんですけどね。