このインターネッツの世界の発展とともに、CtoC市場の活性化も同時に進んできているわけだけど、はるか昔から、まるでビアンカ・フローラ論争かの如く長期対立しているのが「転売」の良し悪し論。
最近は音楽業界なんかは、問題解決、というか転売防止のために様々な対策を取り始めているのは記憶に新しいところだね。
ここで第三極のデボラとして、もういっそオークションでいいよ。というのが下記記事。
まーやっとネット上で、経済学においてはまともな考えを持ったかたが言及してくれるのは、論争に決着をつけるいい機会だと思うよ。
というかね、そもそも感情論抜きで、転売ヤーと揶揄される人々は、リンゴ農家から仕入れたリンゴを八百屋が売るのと、何が本質的に違うのか?って話。
大抵なんとなく反対している人の多くが上げる点は、倫理的な観点というふわっとした要素を除けば、転売で得た所得納税に関してとか、あるいはそれが何か中古商品市場であれば、古物商免許の有無に関してであって、転売という行為そのものは、単なる経済活動となんら変わらないし、違法でも何でもないからね。
いや、ぶっちゃけ個人的には転売ヤーという人たちに好意的な感情は抱けるかと問われると、決してそうでもない。とある積年の恨みもあるからね。
ただし、それこそ男女間の買った売ったという世界の話と同義で、どうしたって無くならない行為なのだから、何らか法律や規則による縛りがないのであれば、経済回してくれてる分、目をつぶろうぜ、というスタンス。
というかね、冒頭記事内で述べられているように、音楽興行業界が変に余計な気を利かせすぎて、価格が適切になっていないから転売が起こり成立してしまっているのだから、価格はリンゴなどと同じように市場に任せろよ、ということ。
こういうと、市場原理主義者がー(棒)という乱暴な反論があるんだけど、そもそも公共的な役割は少なく国営でもないのに、なんで市場がコンサートチケットの値段に物言いをつけられないのか、って話ですよ。
例えばスマホなどの携帯電話会社の主要3社の一律設定されている月額価格には文句を言う人が多いのに、チケット販売会社が勝手に決めたチケット価格にはなんで反発しないんすかね?
結局のところ個人の価値観に依存する、主観的な高い・安いという感情論に過ぎないんだよなぁ
それこそファンならもっと高いお金でアーティストを応援したい!って人もいるであろうし、逆にこの人のチケットもう少し安くてよくね?って思われてる人もいるだろう。
そんな需要を適正に価格に反映させるのがオークション制だと思うけどねぇ。そもそも記事中でも言及されているように、音楽業界が率先して転売市場を仕切っちゃえばwin-winなわけだよ。
いや、というかね経済活動に倫理観とか感情論を持ち込んじゃうと、計算不可能な余計なファクターが増え過ぎて、論理が複雑化して経済学どころじゃすまない訳ですよ。
まー当たり前だけど転売を公に業界が認めると、それはそれでまた別のところに問題なんて生まれてくるもの。
ということで既に歪みが生じてしまっているのだから、まずはじめはシンプルに考えて既存の状況を解消し、そしてそれから不可避な問題点が出てきたら都度ルールを整備なりなんなりすればいいと思うの。