四方山話シリーズ。
現代はまさに飽食の時代。誰もが時と場所を選らばず、手軽で安くおいしいものが満足に食べられるようになったよねぇ
そんな一方で高カロリー・高脂質な食べ物の氾濫で、肥満や生活習慣病による悪影響も顕在化している。
食べ物はよく噛んだ方が頭が良くなる、満腹感が得られる、唾液の分泌を促進して消化にいい、などなどいわゆる「ゆっくり食べる」ことが推奨されている。
しかしだ、時間のない現代人。「早く食べなくてはいけない」状況はないだろうか?
急いでいるときは当然として、特によくあるケースはビジネス等で目上の誰かと食事しているとき。
食べる速さで仕事が出来る出来ない、的なネットニュースは極論だが、
それこそ敢えてマナー的な意味合いで言えば、相手のペースに合わせて自分も食べ終わるくらいのタイミングが、相手にとって心地よく感じさせることができるだろう。
とはいえ、遅くしか食べられない人は、急いでも決して早く食べられない。しかし逆に早く食べられる人は、当然遅く食べることだってできる。
そこで今回は早食いのメリットとテクニックを伝授しよう。
そもそも「遅食い」には大したメリットがない
ゆっくり噛んで食べることによって、よくあげられるメリットはだいたい3つ。
だが、、
・よく噛んだ方が頭が良くなる・アゴの骨や歯の健康に役立つ
→そんだったらガムでも噛んでりゃいいじゃん?わざわざ食べ物を無駄に噛んで「ペースト状のまずい状態」で飲み込む方が損。
・少ない量の食事でも満腹感が得られる
→所詮は満腹「感」。ただのまやかし。もし摂取カロリーを減らしたいのなら、「最後の一口」を我慢したほうが断然効率的。
・唾液の分泌が促進されることで消化にいい
消化を気にするなら最初から消化にいいものを食べた方がまし。たかだか唾液「程度」で変わらない。胃腸のほうが圧倒的消化力。
といった感じで「わざわざ」遅く食べる必要性なんて、それほどない。
歯が悪いとか手が悪いとか、そういう個人差のある仕方のない状態ならまだしも、常に遅く食ってりゃいいってもんではない。
しかし先述の「マナー」的な意味で相手に合わせるため、とか食事「そのもの」ではなく、食事の「時間」を楽しむ場合には、遅く食べることも必要になってくるだろう。
しかし繰り返しになるが、早く食べられる人は遅くも食べられる。だが逆は成り立たない。早く食べなければならないとき、元々「遅い食べ方」しか知らない人はどうしたらいいのだろうか?
「早食い」を訓練するにはどうしたらいいのか?
まず遅い人は圧倒的に一口が少ない。限界を知らなすぎる。もっと口にはたくさんの量を入れられるはずだ。口に含みすぎて噛めないのは噛み方も下手だから。
多く口に含まなければ、「多く口に含んだ時の噛み方・飲み込み方」が上達するはずもない。
そもそも食べ方全般に言えることだが、自分の食事のときの「動き」を見直すことが重要。
具体的に言えば、食べるのが遅い人は圧倒的に「無駄な動きが多い」。箸でいえば、箸で食材を遊んでいるかのごとく、実に無駄な動きをしている。
箸やスプーン・フォークなどの役目は、食材を器から口へ運ぶためだけの道具だ。道具を遊ばせておく時間は一切ない。その「口に運ぶ動きだけ」を意識すれば間違いなく食事タイムの短縮につながる。
次に咀嚼数。噛む回数は1口30回が理想~なんて言われているが、時間の無駄。というか柔らかい食べ物が多くなった現代において、そんなに何十回も噛まなければ飲み込めないものが何処にあるというのか?
噛みながらつぎの一口を探す、食材を取りながら噛む、口に入れたら既に噛んでいたものを飲み込む。この繰り返しを意識しよう。
そして食べるのが遅い人の共通項は「食べ方が下手くそ」
どうやったら効率よくきれいに残さず食べられるのかが身についていない。
よほど厳格なマナーが求められる場以外は、最終的には器に口をつけて食べた方が、より早く食べ残しなく終わることができるはず。
ところが食べるのが遅い人はそれをしない。なんのこだわりがあるんだかそれを拒む。そしてそういう人に限って箸づかいなどが下手。
だからいつまでも取れない食材を器の中でころころ遊んでいるという無駄な時間を過ごすことになる。かえって下品。
さらには何でも「噛みたがる」。というか「前歯」を使いたがる。無駄な咀嚼1回。
おそらく食材を噛んだ時の食感を得たいのかもしれないが、わざわざ「前歯」で噛まなければいけない食材なんて、キュウリの一本漬や麺類、パンや果物などそれほど多くないはずだが?
食べる時の原則は、一口で口に入れられる量を取り、そしてそのまま前歯で噛まずに口に入れる。
主に咀嚼に役立つのは前歯以外だ。そうすれば口の周りも無駄に汚れないし、口の周りを食事中に拭くなどというタイムロスをしなくて済む。
あとはひたすら「練習」あるのみ。あらゆるテクニックを駆使し、まずは自分の限界のスピードを知ることだ。そして少しずつタイム短縮に挑む。健闘を祈る。