私もフリーランスの端くれ、よーしパパ書いちゃうぞーww
えっとだね、まず大学生が退学して起業するってのが何だか話題だけども、そもそもが大学生ってみんなきちんと卒業してんの?って話。
これはわりと新しい文科省の調査があるね。
(1)中途退学者の総数は、全学生数(中途退学者、休学者を含む)2,991,573人のうち2.65%(平成19年度比0.24ポイント増)に当たる79,311人。中途退学者のうち経済的理由による者は、20.4%(同6.4ポイント増)に当たる16,181人。
(2)休学者の総数は、全学生数(中途退学者、休学者を含む)2,991,573人のうち2.3%(同0.5ポイント増)に当たる67,654人。
(3)授業料滞納者数は学生数(中途退学者、休学者を除く)2,844,608人のうち0.4%(同)に当たる11,361人。
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/26/10/__icsFiles/afieldfile/2014/10/08/1352425_01.pdf
あえて退学率、と表現すれば2.65%――んでもってそのうち約8割は経済的理由「以外」での退学。まー要はそれこそ起業とか含め自らの人生の進路変更とか、単にだるーくなって辞めちゃった人とかが多数ってこと。
さてこれを高いと見るか、低いと見るか。そのためには人生の先輩たちであるビジネスマンたちの傾向と比べてみるのもいいよね。ってことで転職という観点でニャート氏のブログから引用。
男性は、一般的な定年年齢まで、約半数が「転職回数ゼロ」である。
転職する人も1回か2回で、3回以上は10%以下である。
生きづらい人々の受け皿がプロブロガーしかない問題 - ニャート
すげぇよ、日本人!おみそれしましたw にしても、素直に一社で頑張りすぎだろ!そりゃブラック企業ものさばるわけだww 転職回数が数えきれない私なんか異端すぎて恥ずかしいわww
、、と褒め称えたところで、とはいえ大人と学生とじゃ全く別の話よねぇ。それこそ大人になってくりゃ家庭や子供の有る無しとか、家や車のローンとか、なんだったら奨学金の返済問題もあるだろうし、辞めたくても辞められない。
みんな好きこのんでレールの上歩いてんじゃなくて、落ちたら簡単にタヒねるから、なだけでしょう。このような点はニャート氏の記事内でも失敗が許されない社会として言及されてる話。ゆえにセーフティネットが必要なわけだけども。。
バカもの、もとい、まだまだ頭空っぽ夢いっぱいの若者が本気でそんな将来のことやリスクを真剣に考えると思うかい?
誰しも自らが若い頃に、所謂若気の至りとして色々バカなことやって、それで大人になって「あぁ私はあの時は間違ってたなぁ」って思い返すことなんて、もう紀元前から日常的に繰り返し行われているくらいのレベルですよw
いや、話題になっている(元・)大学生はむしろ、将来やリスクを考えたからこその退学という上策(と思っている)なんだろうけどもねぇ。それについて周りは結構騒いでいる様子。まぁそこには微妙な派閥抗争というか、ある意味イデオロギー的なものが見え隠れしていないわけでもないんだけど、、
。。。正直いってどーでもいい。前述のように全体のたった2.65%のうちの一人である変わり者のことをとやかく言っても何の意味もないでしょう?
というかここでもし周りが意地でも止めたところで、そんなことを思いつき、そして実行してしまった変わり者がその後既定(とされている)レール上で上手くいく姿が果たしてほんとにみな想像できるのだろうか?
ある意味で、例えば鬱のメンヘラちゃんが、タヒにてぇなーと考えることは毎日幾度もあったとしても、それを未遂を通り越して完遂できるか否かは全くの別次元であることと同義。決断とか行動ってのはそのくらいエネルギーのいること。
ゆえにもう退学、っていう超少数派の行動を若者ゆえの向こう見ずな突っ走りパワーを持って起こしちゃった時点で、その人に常識なんてものを当てはめたり説明したりすること自体がナンセンス。
辞めたい人はやめればいいし、仮に学生であり続けたとしてもそんなモチベーションで何か道を修められるはずもない。んでもってチャレンジが失敗して後悔すればそれは本人の人生の糧となるのだろうし、逆に成功すればそれは優秀な人材がまたひとり育ったということで社会全体の利益であろう。
すべては運。結果は神のみぞ知ること。
ちなみに、そんな元大学生の彼を「意識高い系」と呼ぶのはいささか語弊がある。むしろ真に「意識高い」人であろう。だってたった2.65%の選択をしたバカもの若者なんだから。
そもそも定義としてきちんと整っているワードとは思えないけれど、「系」が付加されているというのが揶揄の対象であることのポイントであって、それはすなわち「目立ちたがり」や「形だけ」とか「周りに流されるまま」etc...などの実に主観的なものに左右される。
だから例えば下記記事内なんかで言われていることは、正に若干の「意識高い」と「高い系」の混同をはらんでいる。
がんばって行動する人を「意識高い系」なんて呼んでしまう日本はやはりおかしい国だと思う - SuzuTarog
まずタイトルからして、「頑張ること」が「高い系」と呼ばれてしまうかのように扱っているけれど、むしろ逆に若者内において「意識高い系」は「努力」なんてものを口にすることはあっても、決して努力だけを信奉しないし、記事内の文脈における「頑張る」というスタイル自体が相容れないことじゃないかね。
というかぶっちゃけ、当の若者たち自身は「意識高い系」って言われることをそんなに気に病んでんの?
ある意味でスクールカースト内の呼称みたいなもんだろうし、もっと単純にあいつオラオラ系だよなー、みたいな性格のカテゴライズ手法として使用されているだけであろうし、むしろ単なるファッション系統の用語程度なんじゃないんすか?
だって何だかそのキーワードに過剰反応するのって大概、大人じゃない?ww
まぁこのへんは、実際に渦中の本人にインタビューを行った「わかり手」氏の記事を見れば一目瞭然。テンション普通でぜんっぜん気にしてねぇからねww
まぁ、目立って気持ちいいっちゃ気持ちいんですけど、別に目立つことが大好きってわけでもないので。
「自己決定」の光と闇 4ヶ月で大学を中退し起業をめざす 石田祐希さんインタビュー – メンヘラ.jp
その記事中での発言たちが仮に、彼の若さからくる無教養とか無謀とか、強がりからくる反発心を含むゆえのものだったとしても、彼が真に「意識高い人」なのか「意識高い系」なのか、ってのは現状では把握し切れるはずもない。だって行動を起こしてみただけで、結果なんてまだ何も出してないんだから。
少なくとも「わかり手」氏の記事中のアドバイスを含めた発言たちは秀逸であって、
でも、確実に言えますが、フリーランスはよく病気になるし早死にしますよ。40代,50代で死ぬやつがゴロゴロいますから。
フリーランスとメンヘラ、結構近い所にいるぞ、と。心の病気って予防が一番大事なので、フリーランスを目指す若い人たちには、そのリスクがあることを知っておいてほしかったんです。
いやー全くその通りww まさにこれからがいばらの道。同意しすぎてもう首がおかしくなりそうww
というか元・大学生の彼は少なからず今回の決断において今までも何かしらその無謀さを指摘されたこともあるであろうし、フリーランサーあるいはブロガーとしての先輩である「わかり手」氏からも多々言われたこともあるだろう。
でもさ、本人がやるって言ってんだし、全くもってノーダメージなんだから、好きにやらせてやりゃいいんじゃねーの?
というか玩具やお菓子をダメ!と言われると余計買いたくなる子供と同様に、若者の無茶をいくらとめたところでかえって押し通そうとするのは、良識ある大人でも多くが若かりし頃に経験済みなことであろう。
どんなに血反吐をはくような後悔があったとしても、生きてりゃ意外になんとかなるもんで、さらに幸運なことに若さってのはそれを跳ね返すだけのパワーなり、無限に等しい可能性がある。
ただ、マジでタヒにそうになったときに、セーフティネットがそっと手を差し伸べてやる、それを用意しておくのが良き社会ってもんでしょう?
もし、頼りにならねぇ大人たちがいる先行き不安な世の中で、元・大学生の彼なりのある意味のセーフティネットを実現するための退学であれば、ずっと冷静に社会を見てると思うけどね。
自分が万が一落ちぶれてしまう可能性を全く考慮せずに、俺たちの税金だー自己責任だーナマポなんていらねーetc...とか言ってるような大人よりも、ずっと冷静、かもよ。