よつまお

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【まだあわてるような】ウソかホントか?化学物質過敏症【時間じゃない】

news.livedoor.com

最近よく耳にするようになった病名、、と表現していいんだろうか。ともかく確かに実際にこれに苦しんでいる人がいるのは事実なのであろうし、ソース記事で書かれているように昨今のあまりにも香料マンセーな風潮にはいい加減実は正直みんな飽き飽きしている頃なんじゃねーのと常々思うわけよ。

 

でもね、と。。

アナタの不快症状って本当に化学物質過敏症って断定できるものなの?ってのが今回のテーマ。

 

症状を引き起こすとされる芳香に対して記事中では、

"「毒ガス」のよう"

もうそのワードを言いたいだけなんじゃないかしらw

 

って、まず誤解のないよう大前提として、私個人も強い香料に対しては本当に頭が痛くなることもあるし、鼻が曲がりそうになることもある。喉も目もおかしく感じたり、具合も気分も悪くなることだってある。要は私は無香料至上主義ってことね。

しいて言えば極々ほのかに化粧石鹸の匂いが香る程度で十分。さらに敢えて付言するとすれば、もっとみんなそれぞれの体臭を愛そうぜ、とすら思う。

 

いやぁしかしいつの頃からか、某柔軟剤が発端のように記憶するけど、所謂「香る」ことを売りにした衣類洗剤があまりにも増えてしまったよねぇ。

 

ここでひとまず重要なのは、なぜそういうものがありふれてしまったのかってこと。メディアがいくらごり押したところで、企業は勝手にガンガンラインナップを増やせるわけがない。

ごく当たり前にコストがかかるから。んでそのコストを回収しているのは他ならぬ利益があるからであって、その利益は当然に顧客が商品に対して払った価格から算出される。

 

あえてめんどくさく書いたけれど、この資本主義社会において、要は売れたものが正義だし、そして大多数に支持されているから香料が入ってる洗剤が多いってことだよね。

 

さらにはそういった家庭用品を好んで購入し、使用するコア層は誰か?と。

これは各メーカーがターゲティングしている通り、主には20代から40代以下の主婦層。そして主婦が使うということはその家族や夫、子供も自然と同じ洗剤を使用することになるのだから、あっという間にシェアは広がっていく。

 

そして香料くせーw人も爆発的に増えた、と。ゆえに先述の化学物質過敏症の問題につながるわけだけども。

 

ここでこの手の問題によく引き合いに出される資料引用

環境省_本態性多種化学物質過敏状態の調査研究報告書

今回、二重盲検法による疫学研究の結果からは、いわゆる化学物質過敏症患者において、指針値の半分以下というごく微量のホルムアルデヒドの曝露と症状の発現との間に関連性は認められなかった。このことから、いわゆる化学物質過敏症の中には、化学物質以外の原因(ダニやカビ、心因等)による病態が含まれていることが推察された。
 一方、動物実験の結果からは、微量(指針値以上)の化学物質の曝露により何らかの影響を有する未解明の病態(MCS:本態性化学物質過敏状態)の存在を否定し得なかった。

 

古い調査だし、規模としても決して大きくはないのだけれど、、、

あえて、いやマジであえて言うと、人間に対しては

化学物質過敏症ってまだプラセボ(思い込み)の域を脱せてないんじゃないの?

 

そんなんじゃねぇんだ!私は苦しいんだ!って人はきっと反発心が起るんだろうし、気持ちはよくわかるんだけれど、じゃあそういう人に限ってなんでアロマオイルやお香には傾倒していることがあるんですかね?自然由来だから体にいいんだ!っていう根拠不明な発想だろうかね。

 

加えて、ここ最近の加齢臭だのなんだので散々脂ぎったオッサン層を中心に駆逐するのが持て囃されているけれど、そういった対策の化粧水や香水もボディーソープやシャンプーもデオドラントも基本的にほとんど合成香料マンセーなんですけどね。きっとそんな巷の安物は使っていないんでしょうね。

 

というか香料なんて散々添加されている身の回りのあらゆる加工食品はなんで平気なんですかね?コンビニやファミレスやジャンクフードその他諸々。私はそんな低俗なもの食べない!って感じですかね。

 

じゃあもう視点を変えよう。煙草の匂いってみんな嫌いでしょう?くさいでしょう?それで体にも悪いってことになってますよねぇ。

相当な愛煙家でもない限り、喫煙者同士でもタバコの煙なんて皆くせーものです、はっきり言って。これも昨今受動喫煙の問題と相まって、化学物質過敏症の一因に含まれたりもするんだけど。。

喫煙率っていまどれだけ減ったんでしたっけ?一昔前に比べりゃ分煙化ってかなり進んでませんかね?あらゆるところの喫煙所も灰皿も撤去の嵐ですよ?

いやいや、その分きっと喫煙者たちのマナーが悪くなったんでしょうねぇ、うん。

 

ちなみに化学物質と言えば、排気ガスなんてにおい自体が非常に不快で、それこそ公害問題にも繋がるけれど、その昔この国が最も大気汚染されていた時期にも化学物質過敏症ってあったんでしたっけ?

いやいや、そんなことよりもっと目に見えて喘息とかはっきりした症例が多かったから過敏症はきっと覆い隠されていたんでしょうねぇ、うん。

 

まぁこんな屁理屈はさておき、要はデータとか何も調べずに伝聞だけで、自らが不快の感じるもの=全て病気、としてしまうのは良くないんじゃねーかって話。

 

過去にさかのぼれば、いまや国民病ともいえるスギ花粉を中心とした花粉症などのアレルギーも、根性が足りねぇだけだ!っていう論が当たり前にあったくらいだしw、きっと化学物質過敏症ももっと研究が進めばより明らかになることもあるんでしょう。

 

でもねぇあえて言えば、不快な匂い、もっと言えば自分の好みのカテゴリに入らない匂いを嗅いだ時、誰だってすげーストレスですげー体調悪くなりません?

いや別にそれを我慢しろなんて毛頭思わないし、私もまったくもって我慢できない。けれどそれを病気と即断していいんだろうか?っていう疑問は残る。

 

たぶん多かれ少なかれ若かりし頃に経験ある人はいると思うけれど、若い頃に香水とかデオドラント付ける量を間違ってたことに大人になってから気づきません?

大量にふりかけすぎだったってのかな。あれは当時を振り返るとほんとに周りの大人たちは不快で苦痛だったと思うよ、うん。同情するw

 

でも現代においても若者自身はその臭さに全く気付かないんだよね。そもそも思春期ってのは皮脂腺が活発で自らの脂臭さで一時的に嗅覚が麻痺しているんだろうし、女性であれば自らの体臭が気になる時期であることに加えて、生理が重なればその傾向はより顕著だと思う。

 

私も最近年齢を重ねてきたせいか、若者の香料がくせーくせーw いやほんとに不快だし、体調悪くなる。そしてここ最近の「香る」系を使っていると思われる大人に対しても同様。各メーカーのターゲティングはある意味で正しいわけ。香りを重視するのは、言い換えれば、嗅覚の敏感さが失われがちなのは、やっぱり若めの主婦ってことよね。

 

でもね、と。じゃあなんで売れるのよ?と。彼ら彼女らはなんで使ってるのよ?と。

運よく化学物質過敏症にならないから?でもなんで?

 

その解答の一端としては、先述屁理屈こねたように化学物質なんぞ昔から身の回りに溢れまくっているし、むしろ前述の調査資料引用にもあるように過敏症の中には化学物質以外の原因が含まれていることも十分にあるってこととか、あるいはそれらのミックスによる既存症アレルギーとみなすこともできるってこと。

 

「かなりの患者が見落とされているが、日本人の10人に1人はいる」と推測する。発症に気付かず化学物質を浴び続けると重症化する恐れもあり、重篤になると、防毒マスクがなければ外出もままならなくなる場合もあるという。

マスク姿は某大陸国家の日常的な風景ですね、分かります。

なんかすごく大げさに記事中では言われているけど、「10人に1人」ってキーワードでググってもらえれば自明だけれど、別にたいしたことねぇ数字だなってことがよくわかると思う。もちろんそんな少数を無視しろって言ってるわけじゃないんだよ。

 

まぁ似たような「〇人に1人」系の言論としては、フェルミ推定的に日本人女性の200人に1人はAV嬢で、性風俗産業従事者を含めたらもっと、、なんてのが一時話題になって言われたこともあるけれど、表面的な数字なんて印象でしか過ぎなくて、実際きちんと計算してみると同様にあぁ大したことねぇな、ってなるしそもそも推計はあくまでも推計。

 

とにかく、だ。そうやって安易に化学物質過敏症のせいにしてしまうことで何が最も問題かと言えば、本当に化学物質過敏症の人に対しての研究が進まないし治療法も確立されないから。

善意からくる啓蒙活動だったとしても、針小棒大に語り過ぎればそれは実態把握の障害になりさえするってこと。

 

いやぁ最も冒頭記事中で信じがたいのは

治療には薬の投与のほか、患者の住環境から化学物質をできるだけ排除。また、添加物を含む食品やアレルギーのある食材を見つけて避けるなど食生活を見直すことで、「別の物質の解毒作業を減らし、化学物質の解毒量を増やす」

食物のアレルゲンはまだしも、添加物も、、ねぇ。。

さらに「解毒」に言及しているということは肝臓での代謝を意味していると思うけれど、この認識が正しければ、解毒サイクルが限界に達して全身に及ぶ不快症状が現れるのなら、なぜまず先に肝機能障害や数値となって表れないんですかね?ちなみに過敏症とされている方の血液検査では大抵正常値らしいですけど?

 

実際、多くの患者がこうした指導で軽症化し、寝たきり生活から仕事に復帰した人もいるという。

この記述から裏を察すれば、その前段の手法じゃダメな方もいるということ。まぁそれは当たり前として。むしろ治療のキーポイントとしては結局、先述引用部の"薬の投与"ってことなんじゃないんかね。まぁ当然に薬も化学物質ですけどね。

 

ぐだぐだと書きなぐってきてみて、はっきりいって分からないということが分かった。

要するに素人判断では分からんし、私は化学物質過敏症だーって思いこむ方がかえってストレスMAXで病気になると思うんだよね。ただでさえ匂いが不快でストレスなんだから。

必要なのは適切な医師の診断を受けることと、過剰反応しない正しい知識だよね。ちなみに記事中のクリニックでは情報交換などのために定期的に勉強会も行っている様子。まあ予想外に有料ですけどね。

 

てことで昨今の「香る」流行には嫌悪感を抱きながらも、過敏症にはまだいまいち懐疑的というのが私の現状のスタンス。わからんよ正直w

 

まぁなんというか、自然に存在する悪臭なりいい薫りなり、人類は長期にわたってそういうものに囲まれて暮らしてきたのだから、付加的な香りが無いという文脈において「無臭であること」ってのはもっと安定的なステータスの一つであってほしいものだけれどねぇ。