よつまお

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名も無き人へ

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Self Review

 

所属団体7月テーマ文。

当文章内でも言及しているように、導入部以外は私のオリジナルではない。

 

どうしてもこのすばらしい文章を公開したかったのだ。

もはやこれに関する必要以上のレビューは野暮であろう。

 

私がこの文章に抱いた感情は想像に難くないであろうし、同時に私を救ってくれたことへ改めてここで感謝したい。

いつの日か、今度はその方の心へ私の文章が届くことを期待している。

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   ~忘れられない一言~

 

名も無き人へ

 

二十七歳の夏。私が暗闇に迷い、底なし沼に落ちかけていた時に偶然頂いた手紙がある。

 

それからというもの、私もその方のように言葉を紡ぎ、誰かの心を救いたいと強く思うようになった。

 

その頂戴した文章を可能な限り原文で、今ここに残しておきたい。いつかどこかで、私の作品がその方の目に触れることを切に願う。

 

――私の父も十年前に癌で他界しました。私が四十四歳の時です。

 

私も会社では毎日忙しく、一番ストレスの多い時期に失意のどん底に突き落とされました。仕事が手に付かず、失敗も増えました。

 

それまでは父のことを煩わしい……と感じた日もあります。しかし父がいなくなってからは、何か心に大きな穴が開きました。父を思い出しては自然に涙が溢れ、これからどう生きていけばいいんだ……と、当時四十四の一人前の男でも悲しみでいっぱいでした。

 

 私は長男で父から大切に育てられ、甘やかされてきたところもありますが、父のことが大好きでした。亡くなってからの方が、そのことを強く再認識させられます。

 

今、十年が過ぎようとしていますが、一人になるとまだ父のことを思い出し、目頭を熱くすることもあります。結局私自身が死ぬまで、その感情は変わらないのでしょう。

 

その辺の道行く人もみんな一人になったら、何かしら悲しみや悩みを持っていると思います。楽しく見える人ほど、笑顔という服を着ているかもしれません。

 

どんな影を背負っていようとも、力強く生きていくほかないのです。生きるために生まれてきた。親に生んでもらった以上、生き抜いていくことがご恩返しなのだと思います。

 

父もそのまた父も……同じようにしてきたはずです。私も生き抜いてみせます。お互いに頑張りましょう。