よつまお

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【雑記】SEO業者のネタばらし

 

ちょっと話題なった下記ブログ記事。

 

『SEO業者に35万円払ったが、最悪な結果となったのでブログをはじめました。本当にありがとうございました。 』

http://kobe-tshirt.com/black-hat-seo/

 

まぁ未だにSEO業者ってこんなことしてるんだなぁってことなんだけど、どうもこれって私の古巣なような気がしなくもないんだよねw

 

でも大抵手口というか手法はどこも似たりよったりなので、きっと単に気のせいということにしておこうw

 

さて、掲題の通り、ネタばらし踏まえて私の古巣の場合の話でもしていこうかと思うんだけど、一応特定回避のためにある程度フェイクを入れつつという部分はご了承を。

 

私は当時所謂情シスさんとしてメインに働いていたわけですが、当然職種的に他社に業務委託で出向するなんてことがざらにあるわけです。

 

そんなこんなでいつも通り配属先の担当者とお話し合いを経て、相手方が求める職能と自身のスキルを擦り合わせていきます。

ちなみに私の当時の専門はネットワーク、またはWinサーバです。

 

そして勤務当日、配属された先は。。

SEO担当、、ちょいまてと。

確かにほんのちょっぴりWebディレクション経験はありますが、私はあくまでもネットワーク管理者です。

 

SEOなんて専門でやったことすらありません。そもそも担当者とそんな話の流れにはなっていなかったはず。。

 

当然異議申し立てなわけですが、なんでも聞くところによると、配属先部署のマネージャ(ネットワーク管理者)が退職予定、リーダー(顧客へのSEO対策担当)が持ち上がりでマネージャに昇格、なので私がその穴を埋めるような形になるとのことでした。

 

まぁ多少Webをかじった際にSEOもベーシックな部分は勉強しましたから、渋々承諾したわけです。

 

さて、業務開始。営業部門が取ってきた案件を、ひたすら社内にあるマニュアルにそって施策の提案書を作っていきます。

 

まぁSEO対策といっても中身は単純なもので、効果的なタグを使いつつ、キーワードを散りばめて、という具合に素人目で見ても、これ巷に売ってる書籍の方が詳しく解説してるんじゃね?って具合に薄っぺらい内容のものを作成するというルーチンワークです。

 

そもそもですね、ネット黎明期ならいざしらず、余程おかしなサイト作りでもしてない限り、そういった内部的なSEO対策なんて無意味に等しいわけですよ。

良質なコンテンツが充実していて、そのサイトを支持する(リンクしたいと思う)サイトが多いことの方が大切です。

 

はい、というわけで、その会社も外部施策の方が売りでした。

中身の無い形だけのサブドメインのみ違うブログサイトをせっせと作っていきます。そしてそこから顧客のサイトへリンクを結んでいくわけです。

 

形の上では、リンク数急増ってやつです。さらにそのドメインのブログ内だけで運用されている独自の広告にて顧客サイトを宣伝します。

局所限定的にアクセス数アップってやつです。

 

こういったことをすると、一応後のレポートで効果が数字として顧客に見せることができるわけで、高額なSEO対策をしてよかったと思ってもらえるというわけです。

 

さてここまで読んで気づくと思いますが、要はその会社は情弱を相手にしているわけです。

そもそもこの現代になってよく知らない会社の営業からの電話を受けて、高額な契約をOKしてしまうというのは、残念ながら情報弱者と言わざるをえません。

 

まぁ一応会社は多少ネームバリューがあったのも強みだったのだと思います。

さらに営業部門という名のテレアポセンターからは常時深夜まで怒号が飛び交っています。

 

若い子たちを完全歩合という夢とやりがいで釣りつつ、なぜあるのか分からない社訓斉唱・朝礼・スピーチなどブラックな雰囲気のオンパレードです。

 

というわけで、もしそんな実情でもSEO対策に興味ある方は、内部施策に限り、私が特別価格500円で承りますよ。その会社と同じクオリティで良ければ。

 

ちなみに、その会社にて私はどうなったかと言えば、、後日急遽リーダーも退職となり、指揮命令者のいない私は宙ぶらりん、見かねた出向元の上司が出向先と話し合って早期に業務委託を打ち切ることになりましたとさ。ちゃんちゃん。

 

しかし、私は直接罵声は浴びせられなかったけれども、あの劣悪な環境の企業で働き続けていたら、きっと心身をおかしくしていたに違いないだろうなぁ。。

 

とはいえ、こういうのは一部の業者の話。もちろん中には誠実なSEO会社もいらっしゃることをお忘れなく。